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SORACOM リファレンスアーキテクチャ

リファレンスアーキテクチャとは、よくあるユースケース(使用方法)とその典型的なシステム構成をまとめたものです。
ユースケースを入り口としてシステム構成を逆引きできるようになっています。当ユースケースとシステム構成を応用して、お客様のアーキテクチャの検討にお役立てください。

Web カメラ管理システム

Web カメラに遠隔地からアクセスする場合、一般的にはグローバル固定 IP アドレスやダイナミック DNS などがよく使用されています。多少の月額費用が発生する上、インターネットに Web カメラを公開することになり、Web カメラへの不正アクセス等の恐れもあります。SORACOM のサービスを利用することで、インターネットに公開することなく、閉域網を使用して Web カメラにアクセスすることができます。

プライベート接続サービス「SORACOM Canal」、デバイス LAN 接続サービス「SORACOM Gate」を利用することで、SORACOM プラットフォームとお客様の VPC を直結し、お客様のネットワークから Web カメラへのセキュアな接続を実現するアーキテクチャです。通信は、閉域網で接続されたネットワークに閉じているため、外部から第三者が Web カメラにアクセスすることはできません。また、グローバル固定 IP アドレスやダイナミック DNS を利用する必要もありません。

Webカメラ管理システムのアーキテクチャ

利用シーン
駐車場、農園や漁場、オフィス、建築・工事現場や自宅のペットの監視などの遠隔監視に。

プリペイド SIM 課金システム

データ通信量の上限や使用期間などを設定してモバイル通信サービスを提供する「プリペイド SIM」のサービスで利用されている使用方法です。複雑なシステムを用意することなく、SORACOM の機能を組み合わせるだけで簡単に課金受付ページへのリダイレクト(キャプティブポータル)を構築できます。

SORACOM Air のカスタム DNS 機能とプライベート接続サービス「SORACOM Canal」を組み合わせてプリペイド SIM の課金システムを実現したアーキテクチャです。

プリペイド SIM 課金システムのアーキテクチャ

利用シーン
通信できる期間やデータ通信量を限定した、旅行者むけのキャンペーンに。

業務用車両の位置情報監視システム

バスや重機などの業務用車両の位置情報をクラウドに送信する場合、暗号化が必要となったり、HTTP/HTTPS などのクラウドサービスにあったプロトコルを使用する必要があります。GPS トラッカーなどの小さなデバイスでは、HTTP での送信や暗号化処理に負荷がかかったり、電力を多く消費することになります。

SORACOM のサービスを使用することで、データの暗号化処理や認証処理を SORACOM プラットフォームに肩代わりさせることができます。デバイスからのデータ送信は、例えば UDP などのプロトコルを使用し、SORACOM プラットフォームで HTTPS に変換しクラウドサービスに送信することができます。デバイス上の実装を簡素化することが可能となります。

データ転送支援サービス「SORACOM Beam」を使ってバスや重機などの業務用車両の位置情報を監視するシステムのアーキテクチャです。

業務用車両の位置情報監視システムのアーキテクチャ

利用シーン
バスや車・建設機械など動態の位置情報管理や位置情報の通知サービスに。

生産機械の監視システム

IoT デバイスからクラウドサービスにデータを送信する場合、IoT デバイスに SDK をインストールするか、クラウドサービスへデータの中継を行うサーバを立てる必要がありました。また、クラウドサービスへアクセスするためのパスワードなどの重要な情報をデバイス側に持たせる必要があり、セキュリティ面でも懸念がありました。

SORACOM のサービスを使用することで、データの暗号化処理や認証処理を SORACOM プラットフォームに肩代わりすることができます。最小限の手間で、迅速にクラウドサービスを利用することができるようになります。

クラウドリソースアダプター「SORACOM Funnel」とクラウドサービス(Amazon Kinesis, Azure Event Hubs)を組み合わせて、生産機械の監視を行うシステムのアーキテクチャです。

生産機械の管理システムのアーキテクチャ

利用シーン
センサーデータの収集・可視化、さまざまな機械の運用データの収集、収集されたデータの分析、予兆検知に。