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SORACOM
Harvest

IoTデータの収集・蓄積

SORACOM Harvest は、IoT デバイスからのデータやファイルを収集・蓄積するサービスです。SORACOM Air for セルラー や SORACOM Air for Sigfox のデータ通信と組み合わせて使うことで、IoT デバイスのセンサーデータを手軽かつ安全に収集・蓄積することができます。登録されたデータは即座に SORACOM ユーザーコンソールでグラフや地図に表示されます。
SORACOM Harvest Architecture
SORACOM Harvest は登録するデータのフォーマットに応じて 2 つの機能を提供しています。

  • SORACOM Harvest Data: テキスト、JSON、バイナリなどデータを扱います。データのフォーマットに制限はありません。
  • SORACOM Harvest Files: 画像やログなどのファイルを扱います。

サービスの特長

IoT プロジェクトにおける素早いデータ確認

現場に設置する前にデバイスから期待したデータが送信されるか素早く確認したい。そのためにストレージを構築するのは手間がかかります。SORACOM Harvest を利用することで、アプリケーションの準備なしに IoT デバイスのデータの可視化を実現します。

SORACOM Harvest console03

必要なのは IoT デバイスと SORACOM Air だけ。別途サーバーやストレージを準備することなく、データとファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に実現できます。

SORACOM Harvest Data データ保持期間延長オプション

SORACOM Harvest Data では標準でデータを 40 日間にわたって保存できます。本オプションを有効にすると、オプションが有効のときに SORACOM Harvest Data に書き込むデータの保持期間は 731 日になります。

  • 本オプションが無効のときに SORACOM Harvest Data に書き込んだデータの保持期間は 40 日です。
  • 本オプションの有無は、SORACOM Harvest Data の読み出し料金に影響します。
  • 本オプションは、SORACOM Harvest Data でのみ利用できます。なお、SORACOM Harvest Files のファイル保持期間は標準で 731 日です。

SORACOM Harvest Data Intelligence

SORACOM Harvest Data に蓄積された時系列データをワンクリックで AI が分析し、その結果を自然言語で受け取ることができます。専門家でなくても、異常値、トレンド、欠損データなど、一目では気づかないデータの持つ深い意味を把握できます。分析結果に対して対話形式で追加の質問を行い、理解を深めることも可能です。

SORACOM Harvest Data Intelligence

活用シーン

  • IoTデータの素早い確認

    サーバーやストレージ、アプリケーションを構築することなく、IoTデータおよびファイルの送信、保存、可視化までの一連の流れを手軽に確認する目的に最適のサービスです。

  • SORACOM Lagoon で可視化

    IoTデータを高度に可視化、アラート設定などを実現するダッシュボード作成/共有サービス SORACOM Lagoon では SORACOM Harvest に格納されたデータを活用することができます。

  • IoTデバイスの実装を簡素化

    SORACOMプラットフォームへのデータ送信を前提としてIoTデバイスを実装する場合、IoTデバイスから安全にデータを送信するための暗号化や認証情報の実装を必要とせず、SORACOM IoT SIM (LPWA の場合デバイス固有のID) を認証キーとしたデバイス実装が可能です。

  • デバイスの付加価値を向上

    IoTデバイスの開発段階から SORACOM Harvest へのデータ送信を意識した実装を行うことで、デバイスを利用するユーザーはデータの確認、可視化までの流れがスムーズに実現できるようになります。IoTデバイスの利用ターゲットを広げる工夫として重宝される仕組みとなっています。

料金プラン

SORACOM Harvest の料金は、「書き込み」と「読み出し」に分けられます。日本カバレッジの料金は日本円、グローバルカバレッジの料金は米ドル (USD) で請求されます。Harvest Data と Harvest Files で料金体系が異なります。

  • SORACOM Harvest Data の料金プラン
  • SORACOM Harvest Files の料金プラン
  • Harvest Data への書き込み

    書き込み料金は日額制です。Harvest Data の利用を有効にしたグループ内の 1 SIM または 1 デバイスそれぞれに、1 日ごとに発生します。

    グローバルカバレッジ 日本カバレッジ
    基本料金 0.055 USD 5.5 円
    従量課金 (*1) 0.000044 USD 0.0044 円
    (*1) 1 SIM または 1 デバイスからの 1 日の書き込みリクエストが 2,000 回を超えると、以降の書き込みリクエストごとに従量課金が発生します。

    無料利用枠

    毎月 31 日 分の書き込みの基本料金が無料で利用できます。無料利用枠は、毎月の料金が確定するタイミングで適用されます。ある月の利用日の合計が 31 日未満でも、無料利用枠は翌月に持ち越されません。

    Harvest Data からの読み出し

    読み出し料金は、Harvest Data データ保持期間延長オプションの有無で異なります。

    – Harvest Data データ保持期間延長オプションが無効のとき

    読み出し料金は無料です。

    グローバルカバレッジ 日本カバレッジ
    基本料金 0 USD 0 円
    従量課金 0 USD 0 円

    – Harvest Data データ保持期間延長オプションが有効のとき

    読み出し料金は月額制です。

    グローバルカバレッジ 日本カバレッジ
    基本料金 10.78 USD 1,078 円
    従量課金 (*2) 5.5 USD 550 円
    (*2) 1 ヶ月のデータ読み出し量が 3 GiB を超えると、以降の読み出し 1 GiB ごとに従量課金が発生します。

    Harvest Data の料金イメージ

  • Harvest Files への書き込み

    書き込み料金は月額制です。当該月内にアップロードが完了したファイルの合計ファイルサイズ 1 GiBごとに発生します。

    グローバルカバレッジ 日本カバレッジ
    基本料金 0 USD 0 円
    従量課金 2.2 USD 220 円

    Harvest Files からの読み出し

    読み出し料金は月額制です。当該月内にダウンロードしたファイルの合計ファイルサイズ 1 GiBごとに発生します。

    グローバルカバレッジ 日本カバレッジ
    基本料金 0 USD 0 円
    従量課金 0.22 USD 22 円

よくある質問

  • Harvest Data のお試し利用はできますか

    SORACOM Harvest Data は無料利用枠をご提供しています。
    1 アカウントあたり毎月 31 日 分の「Harvest 利用オプション」が無料となりますので、安心して機能の確認をしていただくことが可能です。

  • 利用にかかる具体的な料金のイメージを教えて下さい

    「GPSマルチユニットSORACOM Edition(バッテリー内蔵タイプ)スターターキット」から SORACOM Air for セルラー を使ってSORACOM Harvest にデータ送付する利用シーンで説明します。

    • 利用期間 30 日間 デバイスからのデータ送信間隔は10分に1回の設定で利用した場合、データ通信量は1MB程度、費用は月額 495円(税込)となります。
    • plan-D D-300MB 基本料金 330円/月(データ通信量 300MB分を含む)
    • SORACOM Harvest Data 利用料金 5.5円/日 × 30日=165 円
    • 他の用途で SORACOM Harvest Data を利用していない場合、無料利用枠が適用されるため、SORACOM Harvest Data 利用料金は0円となります。
  • 無料利用枠の適用イメージが分かりません

    たとえば、ある月に 4 つの SIM で 10 日だけ Harvest Data を利用した場合、実際に請求される基本料金は 9 日 (= 4 SIM * 10 日 – 31 日) 分です。

    無料利用枠は書き込みの基本料金に適用されます。書き込みリクエストで発生した従量課金や、読み出し料金には適用されません。

  • 登録するデータサイズや頻度の制限はありますか

    Harvest Data で 1 回に送信できるデータサイズの最大値は 100 KB です。Harvest Data を使用して短い間隔 (1 秒に 1 リクエスト等) でデータ送信することを検討されている場合は、ユースケースを添えてこちら
    よりお問い合わせください。

  • 保存済みデータの保存期間は変更できますか

    保存済みのデータの保持期間は変更できません。
    データ保持期間延長オプションを有効にしているときに送信されたデータのみ保存期間が731日へと延長されます(オプションを有効にしていないときに投入したデータの保持期間は 40 日のままとなります)。
    Harvest Files へアップロードしたファイルの保存期間は2年となります。Harvest Files へのアップロード費用に 2年間の保存料金を含んでいます。また、2年を経過したファイルは自動的に削除されます。

  • SORACOM Lagoon を合わせて利用する場合の利用料金はどのようになりますか

    SORACOM Lagoon は可視化するデータの保存場所としてSORACOM Harvest を利用します。そのため、SORACOM Lagoon を利用する際、SORACOM Harvest Data のHarvest利用オプション費用は必須で必要となります。
    Harvest Data のデータ保持期間を 40 日間から 731 日間に延長するデータ保持期間延長オプションを有効にしている場合、Harvest に保存したデータの読み出しに「データエクスポート料金」が追加で発生する場合があります。
    このデータエクスポート量には Harvest でのグラフ表示のために読み出だされるデータ量だけでなく SORACOM Lagoon の動作のために Harvest に保管されたデータを読み出すときのデータ量も加算されます。

  • どんな操作をすると Harvest Data のデータが読み出されますか

    Harvest Data のデータは、例えば次のような操作をしたときに読み出されます。

    • ユーザーコンソールで SORACOM Harvest Data のグラフ表示のために読み出されるデータ量
    • SORACOM Lagoon の動作のために読み出されるデータ量
    • SORACOM API および soracom-cli により読み出されるデータ量
  • Harvest Data のデータ読み出し量をどうやって確認しますか

    データの読み出し量は、次の方法で確認できます。これらの方法で確認できる exportedBytes のうち、3 GB (3,221,225,472 byte) を超えた分が課金対象です。

  • セキュアリンクサービス SORACOM Arc 経由で使えますか

    はい、SORACOM Arcを経由して SORACOM Harvest にデータを保存することが可能です。

  • SORACOM Harvest に送付したデータは他のSORACOMサービスでも使えますか

    Unified endpointによる複数サービスでのデータ利用が可能です。
    Unified Endpoint は、統合された一つのエンドポイントとなっており、SORACOM Harvest だけでなく、SORACOM Beam(Beam)、SORACOM Funnel(Funnel) にデータを送信することができます。また、Unified Endpoint に送信したデータを複製し、Beam、Funnel、Harvest の複数に転送することができます。
    Unified Endpoint の詳しい設定方法は、ユーザー向けサイトのUnified Endpoint ドキュメントをご確認ください。

  • IoTデバイスからSORACOM Harvest 以外へのアクセスを制限する方法はありますか

    Private Garden 機能を利用いただくことで実現できます。
    Private Garden 機能は、Beam, Funnel, Funk, Harvest のエンドポイント以外にアクセスできない機能です。デバイスから直接インターネットにアクセスできないため、よりセキュアにソラコムのサービスを利用することができます。
    利用方法については、ユーザー向けサイトのPrivate Garden 機能を使用するをご確認ください。

SORACOMのサービスはユーザーコンソールから
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