IoTシステム活用を加速するSORACOMとAWSの連携
IoTプラットフォーム「SORACOM」
IoTプラットフォーム「SORACOM」は、IoTを実現するために必要となるIoTデバイスや通信、アプリケーションなどを、ワンストップで提供しています。世界160の国・地域で利用でき、20,000のお客様に、あらゆる分野でご利用いただいています。
専門知識の必要な通信を使いやすく提供することで、大企業からスタートアップ、さらには個人も、IoTを活用したアイディアやビジネスを始められるようになります。ソラコムは、このような取り組みを「テクノロジーの民主化」と呼び、推進しています。
通信回線数はサービス開始から継続的に増加
SORACOMプラットフォームの主要サービスでもあるIoT向け通信は、提供開始から7年で契約回線数が500万を突破しました。ソラコムは、急増する需要に対し、確かな実績を元に信頼されるサービスを提供しています。
世界中のお客様にご利用いただいている豊富な実績
SORACOMのサービスは、日本国内だけでなく世界160の国と地域でご利用いただけます。お客様は日本に次いでアメリカや欧州、アジアで増えており、その活用用途は動態管理、遠隔監視、社会インフラ、決済端末、工場の可視化、一次産業(農業・漁業・畜産)と多岐に渡ります。
近年ではB2B向け用途だけでなく、スタートアップを中心にコンシューマー向けのプロダクトやサービスにSORACOMを組み込む活用事例も増えています。
AWSの利用事例
- IoTでタイヤの空気圧・温度管理サービスを開発。老舗タイヤメーカーによる新規事業への挑戦 – 住友ゴム工業株式会社
- IoTで、テレビ中継にかかる手間や負担を軽減。専門企業との共同開発でサービス化も – 朝日放送テレビ株式会社
- 海上の石油・化学プラントの無人点検をIoTロボットがサポート。データ活用で更なる価値創造を目指す – 三菱重工業株式会社
- 世界中のエレベーターの遠隔監視をIoTで。本来発揮すべき領域で存分に時間を使い、競争力を高める – フジテック株式会社
- IoTやAIで保育関連業務のデジタル化を促進。保育者の業務負荷の削減と保育の質の向上に貢献 – ユニファ株式会社
- 生鮮食品輸送時に温度や湿度、位置情報を見える化し品質を担保 – クックパッド株式会社
- 老舗工場の生産ラインの停止理由をデジタル化し、データ分析で業務改善 – i Smart Technologies株式会社
- 取り出した商品を自動で検知し、決済までキャッシュレスで完結する無人コンビニを提供 – 600株式会社
- 室温データや電力使用量を可視化し、エアコンを遠隔制御することで省エネサービスを提供 – 株式会社協和エクシオ
- 空調機器の遠隔点検で清掃時期を自動で判定し、ビル管理業務を効率化 – ダイキン工業株式会社
- 熟練が必要な切削加工機の作業状況を遠隔から見える化し、誰もが簡単に使える機器へ – 株式会社岩間工業所
- 土壌データを遠隔監視し、農作物の健康状態や灌漑の要否を把握して収穫高や品質を向上 – Hortau Inc.
その他、IoT事例はこちらで詳細をご紹介しています。
APN テクノロジーパートナー「アドバンスド」および「IoT コンピテンシー」を取得
2016年11月にアマゾン ウェブ サービス (以下、AWS)のパートナープログラムネットワークであるAWS パートナーネットワーク(以下、APN)において、テクノロジーパートナーの上位階層である「アドバンスド」と、「IoT コンピテンシー」を取得しました。当時のプレスリリースはこちら。
IoT をお考えのお客様は、モバイル通信とAWSクラウドを融合したプラットフォームである「SORACOM」を利用することで、複数の専門性を要する IoT システムを、迅速に、リーズナブルに、セキュアに、拡張性を持って構築・運用することができます。
AWS 環境とのプライベート接続サービス
SORACOM Canal(以下、Canal)は、Amazon Web Services (AWS) 上に構築したお客様の仮想プライベートクラウド環境と SORACOM プラットフォームを直接接続するプライベート接続サービスです。
以下の AWS プライベート接続サービスをサポートしています。
- Amazon VPC ピアリング
- AWS Transit Gateway 接続
- スマホアプリやメール、slackと連携した特定のメッセージを通知
- 緊急時の通知、到着を知らせる、呼び出し等
- 施設からの配車依頼
- 機器故障時の修理依頼
- 商品の発注
- 施設やサービスに関するお客様の満足度の収集
- Web API経由でスマートキーの施錠・解錠
Amazon VPC ピアリングはユーザーコンソール、または API を使って設定することができます。AWS Transit Gateway 接続のご利用にあたってはこちらより申請してください。
SORACOM プラットフォームは、AWS の仮想プライベートクラウド環境 (Amazon Virtual Private Cloud、以下、VPC) に構築されています。VPC 間を接続する「VPC ピアリング」という機能を使うことで、SORACOM の VPC とお客様の VPC を AWS 内で閉じた環境で接続することができます。
また、お客様環境の Transit Gateway との接続も提供しています。お客様環境の Transit Gateway と接続することで、Transit Gateway に接続している他のネットワークとの接続が実現できます。
Canal を利用したお客様の VPC、Transit Gateway へのアクセスはインターネットを介しません。SORACOM IoT SIM の入ったデバイスはキャリアの閉域網で SORACOM プラットフォームへ接続し、SORACOM プラットフォームからお客様の VPC・Transit Gateway までは Canal の閉域網で接続します。また Canal を利用してお客様の VPC ・Transit Gateway へアクセスできるのはお客様が指定した SORACOM IoT SIM に限定されます。
このようにセキュアなネットワークが構成できるため、「デバイスからお客様の VPC に配置したサーバーへインターネットを介さず通信し、機密性の高いデータをアップロードする」といった用途に対して、お客様が物理的な専用線や VPN を用意することなく実現できます。
企業向けネットワークとしての利用
3G/LTE 通信は、SIM カードに登録された情報を基に認証と通信の暗号化が行われます。 これは企業向けのネットワークにも有効なものです。すでに AWS 上にシステムを持っている企業であれば、Canal で接続するだけでデバイスやスマートフォン、タブレットなどから閉域網で接続できるようになります。
VPN 接続を使って企業ネットワークに接続する仕組みを導入している企業は多くあります。しかし、VPN 接続の初期設定を行ったり、接続の度にワンタイムパスワードを入れる必要があったりするなど大変手間がかかります。IoT SIM と Canal で構築された環境では、この手間を SORACOM プラットフォームに肩代わりさせることができます。
さらに SORACOM Gate と組み合わせてクラウド to デバイス方向の通信や、SORACOM Junction Redirection と組み合わせてお客様の指定したサーバーへの強制ルーティングも実現できます。
Canal の詳細な利用方法は、SORACOM Canal を使用して閉域網で接続するをご確認ください。
SORACOM LTE-M Button powered by AWS
SORACOM LTE-M Button powered by AWSは、3種類のクリックに応じたアクションをクラウド側で設定できる、自分だけのIoTボタンを作れるデバイスです。LTE-M通信を内蔵し、単四電池で駆動しますので、Wi-Fi環境に依存せず、屋外でもご利用いただけます。
本商品はAWS IoT 1-Clickのサポート対象となっており、AWS IoT 1-Click を通じてデバイス登録するだけで、すぐに使い始めることができます。AWS のコンソール上ではメールや SMSの送信はプログラミングの知識がなくても、プルダウンメニューで簡単に設定することができます。また、AWS Lambda と連携することでサーバーを用意せずにコードを実行することができます。例えばクリック時に JavaScript、Java、Python、C# などの言語で記述した独自のビジネスロジックの実行が可能です。
ご利用事例
老舗工場の生産ラインの停止理由をデジタル化し、データ分析で業務改善 – i Smart Technologies株式会社
その他の利用例
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※ アマゾン ウェブ サービス、AWS、Powered by Amazon Web Services ロゴは米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です。