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SORACOM Direct ご利用開始までの流れ

ご利用開始までの全体の流れは以下のようになります。

SORACOM Direct利用開始の手順

  • VPG Type-F、およびType-GはVIF機能で接続いたします。
  • VPG Type-F2はTransit VIF機能で接続いたします。
  • Virtual Private Gateway 開発者ガイドをあわせてご確認ください。

    1. ご利用いただく VPG タイプと接続方法の決定 (お客様)

    ご利用いただくカバレッジタイプ・VPG タイプ・接続方法を以下から決めていただきます。ご選択いただいた VPG タイプと接続方法ごとに決定すべきパラメータや手続き方法が異なります。

    • カバレッジタイプ
      • 日本カバレッジ
      • グローバルカバレッジ
    • VPG タイプ
      • VPG Type-F または VPG Type-G
      • VPG Type-F2
    • 接続方法

    カバレッジタイプは使用する SIM と同一である必要があります。

    以降の手続きで使用する接続先 AWS アカウント ID はそれぞれ以下となります。

    • 日本カバレッジの場合: 762707677580
    • グローバルカバレッジの場合: 950858143650

    ご利用いただく VPG タイプごとに AWS Direct Connect VIF (仮想インタフェース) タイプが異なります。

    • VPG Type-F または VPG Type-G の場合: プライベート VIF
    • VPG Type-F2 の場合: トランジット VIF

    トランジット VIF には接続ごとに上限がございます。AWS Direct Connect クォータ に記載がありますのでご覧ください。また、AWS パートナーをご使用の場合、トランジット VIF が使用可能であることをあらかじめご確認ください。

    以下の AWS 接続パートナーはソラコムにてトランジット VIF での接続が可能であることを確認済みとなります。

    • AT Tokyo
    • Colt
    • Equinix, Inc.
    • KDDI

    次に以下のパラメータを決めていただきます。それぞれのパラメータは図の通り使用されます。

    ・図1: VPG Type-F、Type-Gの場合

    図1: BGP ASN A/Bの設定

    ・図2: VPG Type-F2の場合

    図2: VLAN A/BとIPアドレス設定

    • BGP ASN A: お客様ネットワーク側で使用する AS 番号となります。AWS パートナーをご使用の場合、AWS パートナー指定値があることがあります。
    • BGP ASN B: AWS Direct Connect Gateway で使用する AS 番号となります。有効な範囲は、64512~65534、および 4200000000~4294967294 です。また、BGP ASN A と重複することはできません。ご指定のない場合 64513 となります。
    • (VPG Type-F2 のみ) BGP ASN C: VPG で使用する AS 番号となります。有効な範囲は、64512~65534、および 4200000000~4294967294 です。また、BGP ASN A および BGP ASN B と重複することはできません。ご指定のない場合 64512 となります。
    • BGP 認証キー: BGP 接続に使用する文字列
    • VLAN A, VLAN B: 接続に使用する VLAN 番号となります。AWS パートナー指定値があることがあります。
    • アドレス A1: 一つ目の接続でお客様ネットワーク側に設定するアドレスとなります。アドレス A2 と同一ネットワークにする必要があります。ご指定のない場合 169.254.0.1/30 となります。
    • アドレス A2: 一つ目の接続でソラコム側に設定するアドレスとなります。アドレス A1 と同一ネットワークにする必要があります。ご指定のない場合 169.254.0.2/30 となります。
    • アドレス B1: 二つ目の接続でお客様ネットワーク側に設定するアドレスとなります。アドレス B2 と同一ネットワークにする必要があります。ご指定のない場合 169.254.0.5/30 となります。
    • アドレス B2: 二つ目の接続でソラコム側に設定するアドレスとなります。アドレス B1 と同一ネットワークにする必要があります。ご指定のない場合 169.254.0.6/30 となります。

    各アドレスはVPG作成時に指定する デバイスサブネット IP アドレスレンジ およびお客様ネットワークで使用されるアドレスと重複しないようにしてください。

    2. AWS Direct Connect の Connection の作成 (お客様による AWS への設定作業)

    Connection とは AWS Direct Connect の物理接続を表す用語です。この手順はお客様自身の AWS アカウントにて行っていただきます。なお、すでに敷設済みの Connection を、新たに SORACOM Direct で追加利用することも可能です。その場合このステップは実施する必要はありません。

    3. AWS Direct Connect の VIF を作成 (お客様による AWS への設定作業)

    VIF とは AWS Direct Connect の論理接続を表す用語です。この手順もお客様自身の AWS アカウントにて行っていただきます。ステップ1 の情報に従って AWS Direct Connect の プライベート VIF または トランジット VIF をご設定下さい。どちらを設定する場合も、同じ手順で進めていただくことになります。

    4. AWS Direct Connect 申し込み (お客様による AWS パートナー様への申請)

    ステップ1 で選択した情報に従って申し込み等の調整をお願い致します。

    5. Virtual Connection 作成 (AWS パートナー様の作業)

    AWS パートナーにて SORACOM への AWS Direct Connect の接続設定を作成します。

    6. VPG の作成と設定 (お客様による SORACOM への設定作業)

    ステップ1 で選択した SORACOM Direct で利用するための Virtual Private Gateway (VPG) を作成してください。VPG を作成時点から VPG の料金が発生します。

    7. SORACOM Direct ご利用申請 (お客様による SORACOM への申請)

    こちらより申請をお願いします。申請においては以下の情報が必要となります(ユーザーコンソールにログインした状態でのみこのリンクは正しく動作します。未ログインの場合、ログイン後に再度お試しください。)。

    • 回線に関する情報
      • 回線種別
      • (回線種別にAWS パートナーをご使用の場合のみ) AWS パートナー名
    • SORACOM Direct に関する情報
      • カバレッジタイプ
      • 接続 ID または VIF ID
      • VPG ID
      • ステップ1 で決めた各種パラメータ
        • BGP ASN A
        • BGP ASN B
        • (VPG Type-F2 のみ) BGP ASN C
        • VLAN A, VLAN B
        • アドレス A1
        • アドレス A2
        • アドレス B1
        • アドレス B2
        • BGP 認証キー
    • 疎通確認用のIPアドレス

    8. AWS Direct Connectの Virtual Connection・VIF 受け入れ・作成 (SORACOM の作業)

    申請内容をもとにソラコム側での準備作業を行います。

    9. ルーターの設定 (お客様の作業)

    お客様側でルータなどの設定をお願いいたします。

    10. VPG に SIM グループを関連付け (お客様の作業)

    SORACOM Direct を利用する SIM のグループを当該 VPG に関連付けてください。

    11. 利用開始 (お客様の作業)

    以上で Direct の準備は完了です。当該グループに所属する SIM は SORACOM Direct 経由で通信可能な状態になっています。