SORACOM Direct ご利用開始までの流れ
ご利用開始までの全体の流れは以下のようになります。
Virtual Private Gateway 開発者ガイドをあわせてご確認ください。
1. SORACOM Direct ご利用申請 (お客様 → SORACOM)
こちらより申請をお願いします。申請においては、以下の情報が必要となります。
- お客様情報
- 会社情報(会社名、住所)
- ご担当者情報(お名前、メールアドレス、電話番号)
- SORACOM アカウント情報とご利用に関する情報
- SORACOM アカウントのオペレーターID
- SORACOM アカウントのメールアドレス
- ご利用の目的(必要な背景など)、対象システム(ユースケース)の概要
- 導入予定時期
- Direct に関する情報
- 回線冗長化の有無(冗長構成を推奨いたします)
- プライベートBGP ASN利用の有無
申請内容をもとにソラコム側での準備作業を行います。準備が完了するとお客様にAWS Direct Connectで接続するための情報として、下記をお知らせ致します。
- 接続先の AWS アカウントID
- 接続先の VPC ID
- 接続に使用する VLAN ID
- ルータ間で使用する IP アドレスレンジ(例: 169.254.0.4/16)
- BGP ASN(プライベート BGP ASN を利用される場合)
2. AWS Direct Connect の Connectionの作成(お客様でのAWSへの設定作業)
Connection とは AWS Direct Connect の物理接続を表す用語です。この手順はお客様自身の AWS アカウントにて行っていただきます。なお、すでに敷設済みの Connection を、新たに SORACOM Direct で追加利用することも可能です。その場合このステップは実施する必要はありません。
3. AWS Direct Connect の VIF を作成(お客様でのAWSへの設定作業)
VIF とは AWS Direct Connect の論理接続を表す用語です。この手順もお客様自身の AWS アカウントにて行っていただきます。ステップ1の情報に従って AWS Direct Connect の VIF または Transit VIF をご設定下さい。どちらを設定する場合も、同じ手順で進めていただくことになります。
4. AWS Direct Connect 申し込み(お客様およびAWSパートナー様の作業)
1Gbps 未満の速度での接続の場合、AWS のパートナー様より回線サービスの提供を受ける必要があります。申し込み等の調整をお願い致します。このとき、実際の接続先となる SORACOM の AWS アカウント ID が必要になります。この情報は SORACOM Direct ご利用申請時に SORACOM よりお送りいたします。
5. Virtual Connection 作成(AWSパートナー様の作業)
AWS パートナー様にて SORACOM への AWS Direct Connect の接続設定を作成します。
6. AWS Direct Connect の Vitual Connection を受け入れ(SORACOMの作業)
前のステップで作成された Virtual Connection を SORACOM 側で受け入れます。
7. AWS Direct Connect の VIF を作成(SORACOM → AWS)
1Gbps 未満の速度の場合、 AWS Direct Connect の VIF は SORACOM 側で作成いたします。そのために、当ステップの時点で下記の情報をお客様からヒアリングさせていただきます。
- お客様側ルータのインターフェースアドレス
- お客様側ルータの BGP ASN
- お客様側ルータの BGP パスフレーズ
8. ルーターの設定
お客様側でルータなどの設定をお願いいたします。
9. VPG の作成と設定(お客様の作業)
SORACOM Direct で利用するための Virtual Private Gateway (VPG) Type-F、Type-G、またはType-F2 を作成してください。作業後、VPG ID をソラコムにお送りいただきます。VPG を作成時点からVPG の料金が発生します。
10. VPG に SIM グループを関連付け(お客様 → SORACOM)
SORACOM Direct を利用する SIM のグループを当該 VPG に関連付けてください。
11. 利用開始(お客様 → SORACOM)
以上で Direct の準備は完了です。当該グループに所属する SIM は SORACOM Direct 経由で通信可能な状態になっています。
注意事項
SORACOM Direct で利用する VIF には制限がございます。事前にAWS Direct Connect のクォータをご確認ください。