SORACOM, INC

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SORACOM 導入事例:株式会社東急ハンズ・東急グループ

VPNの代わりにモバイル通信を活用 業務端末から、セキュアにサーバーに接続
東急ハンズ・東急グループ

SORACOM 導入の背景

東急ハンズは、現在全国に様々な業態・規模で80箇所以上の拠点・店舗を展開しています。小売業にとって(もしくは、小売業における店舗運営において)、売上や在庫情報などの様々なデータを、リアルタイムに扱う業務システムは欠かせません。物理的に離れた拠点・店舗とスムーズかつセキュアに、データを取り扱うための通信ネットワークは、システムの基盤となります。長谷川氏(東急ハンズ 執行役員 )は、小売業の東急ハンズのITを管掌するほか、東急グループホールディング全体にも新しいIT活用を提案していく立場でもあります。

一般的にこのような業務システムの場合は、まずネットワークは専用線を引き、閉域網を利用した広域イーサネットを利用します。バックアップ回線としては、以前は小売業界ではISDN回線も多く使われていましたが、最近はデータ量が多くIP-VPNでのバックアップが主流です。東急ハンズ様ではこのPOSレジのバックアップ回線を全ての店舗においてSORACOMのモバイル回線に切り替えました。

SORACOMを採用した理由

拠点・店舗にLANを敷設する場合、専用線の敷設の他に、L3スイッチを用いてサーバーとVPN接続するといった作業や、端末側にもVPN接続の設定が必要です。これらの作業や付随するコストをもっと簡素化できないかと考えました。

VPNをなくす際、課題となるのは「セキュリティ」です。本回線は、IP固定のフレッツ閉域網を利用しサーバー側でアクセスを制限することができますが、バックアップ回線にモバイル回線を利用した場合、プライベートIPアドレスで接続されるモバイル回線の場合はサーバ側で自社の端末からのみのアクセスに制限することが難しくなります。更に、グローバルIPアドレスで接続されるモバイル回線の場合はサーバ側で自社の端末のみのアクセス制限をすることはできても端末はインターネット側からの様々な脅威にさらされてしまう、という課題があります。

閉域網接続サービス SORACOM Canalを利用すれば、簡単にサーバーとの間を閉域網にすることができ、またSORACOM AirのSIMを挿せば、気苦労なくサーバーまでセキュアに到達することができます。

店舗におけるバックアップ回線での利用に加えて、POSや店員の端末の数が10台程度の小規模拠点の場合にはメイン回線用にLANの敷設を行うよりも、それぞれの端末にSORACOM Airを挿したほうが費用を抑えられるという試算結果もでています。1本の回線に集約するためにバックアップが必要になるため、各デバイスに通信機能を持ちそれぞれがサーバーにつながれば、バックアップ回線と言う考え方自体が不要になります。将来的な方向性としては、WANやLANをなくしたいという大きな構想を描いています。

東急ハンズ 構成図

SORACOM導入の効果

東急ハンズのバックアップ回線としての利用の他に、複合商業施設の東急プラザのキャンペーン実施用の端末においてもSORACOM AirとSORACOM Canalを導入しました。

以前は、店舗でのキャンペーン用の端末には有線を引き、Wi-Fiで接続するケースがほとんどでした。有線敷設には、回線の他にネットワーク機器、Wi-Fiの場合はアクセスポイントなども必要となり、一般的に数万円から数百万円に及ぶ機器・構築等の初期費用と、最低数週間から1ヶ月を超える設計・申込み・施工等の期間がかかります。代替としてモバイル回線をセキュアに社内ネットワークに接続するためには、デバイス側に証明書を入れ、認証サーバーを構築することになり、試算すると何千台規模でないと費用に見合わないものでした。結果としてイベントなど小規模や期間限定の利用で、有線を引けない場合は、業務内容次第ではインフラの観点でキャンペーンの実施を諦めざるを得ないケースもありました。

SORACOM Airをデバイスに挿し、SORACOM Canalによる閉域網接続を行えば、屋外で使う端末からの通信もサーバーまで安全に到達します。セキュリティ上の懸念点も解決できるだけではなく、VPNセッションが切れたので再接続する・証明書をいれる、といった設定の手間を省くといった効果もあります。この用途に最適な選択肢はSORACOMしかないと思いました。

今後の展開

東急プラザのキャンペーン端末の他にも、大阪の施設などでの利用も拡げることも検討しています。さらには、役員のiPad端末にもSORACOMを利用し始めています。社外に持ち出す業務端末も、VPN装置などの設定や操作は手間だと感じます。何もしなくてもセキュアに接続できるのが一番気に入っていますし、。今は単純なモバイル回線としての利用ですが、今後は業務アプリの利用の際にSORACOMを認証や、アクセス制限の観点でも活用しようと思っています。

最近の技術の進化には、非常にワクワクしています。エンタープライズシステムにおいての重要事項は信頼性で、この数十年のアップデートも、処理の高速化や、機能追加などが中心でした。しかし、例えば携帯電話の発売時、今使っているような用途を想像できたでしょうか?携帯電話は、仕事の常識やライフスタイルも変えました。IoTにもその可能性を感じます。企業では、まだまだIoTを活用するアイディアが発案できるし、実現コストも下がってきています。私もいろいろなアイディアが浮かんできます。とても楽しみです。

株式会社東急ハンズ 長谷川 秀樹

株式会社東急ハンズ
執行役員 オムニチャネル推進部長 長谷川 秀樹 氏
https://www.tokyu-hands.co.jp/

利用したサービス

SORACOM Air for セルラー
SORACOM Canal

株式会社東急ハンズ 執行役員 オムニチャネル推進部長 長谷川 秀樹氏による SORACOM を活用した IoT 事例動画です。


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