SORACOM 導入事例:株式会社トーア紡コーポレーション

工場の電力使用量をオンデマンドで見える化しピーク抑制
株式会社トーア紡コーポレーション

IoT 導入の背景 工場の電力利用量をリアルタイムで監視する取り組み

トーア紡コーポレーションは、まもなく100周年をむかえる、羊毛紡績及びインテリア産業資材メーカーです。四日市工場では、電力のオンデマンド契約をしており、特に夏は契約電力量を越えないようにピーク対策をする必要がありました。

しかし、PLCから電力利用料のデータは取得していたものの、監視センターでしか見ることができず、なかなか効果をあげられずにいました。

IoT 導入の課題 工場内ネットワーク敷設のコストをかけずに、迅速に見える化を実現する方法

まずは工場の電力利用量をみんなで共有する仕組みとして、そこで、PLCに蓄積したデータをマイコン経由でクラウドに転送することで、社員のスマートフォンアプリや、工場内のディスプレイでもデータを閲覧できる仕組みを構築しようと考えました。

工場においては、装置などが配置されているため、作業の邪魔とならないよう床の配線ができないこともあり、新たなネットワーク敷設は、はしご車を手配して工場の天井や壁を伝って配線するようなケースもあり、Wi-Fiを配線する場合はアクセスポイントのセキュリティなど追加の作業も発生します。そのため、データの見える化をする目的に対し、大きな投資を必要とするプロジェクトになってしまうことが予想されました。

SORACOM が選ばれた理由 データの見える化システムをわずか2週間で完成、運用開始

SORACOMを利用した理由は、ネットワーク敷設なしに利用できる点と、モバイル回線を1回線からオンラインで購入〜契約まで完了できる点、さらにセキュアにクラウドに送信できる点を評価しています。SORACOMなら、1回線2,000円程度でまず始めることができます。

PLC内のデータはそのままではインターネットにできないため、PLCのデータをマイコンデバイスでデジタルデータに変換し、クラウドに送信します。システムやアプリの開発はSORACOM認定済インテグレーションパートナーの株式会社KYOSOに協力を依頼することで、アイディア固めに2ヶ月、実装はわずか2週間で実現、5月に考えたプランをその夏からスタートすることができました。

導入の効果 「見える化」で社員の自発的改善アクションが取れるようになりピーク抑制を実現

「見える化」から始まったIoT活用ですが、運用してみたところ予想以上の効果をあげています。工場の現場には、普段から改善カルチャーが根付いています。そのため、電気使用量が上がっていることに気づいた社員が、自然と電気量をへらすためのアクションを起こすようになりました。工場のピーク抑制に必要だったのは、「見える化」でした。

開始した2016年の夏から、ピーク時の電力抑制において大きな効果をあげました。翌年からは、電力使用エリアを区分けして、更に細かいピーク管理を実施し、その効果を継続しています。

今後の展開について IoT活用が様々な現場に拡大、現場が活性化

始まりは、IT部門から現場への提案でしたが、この工場の電力使用量のピーク抑制の成功例が社内の勉強会でノウハウ共有されたことをきっかけに、様々な現場にIoT活用が会社全体に広がっています。

現在は、工場の信号灯のデータ分析や、染色に使う水槽の水質管理など、予兆検知や、ベテラン社員のノウハウ継承といった目的でもIoT活用が始まっています。身近に使えるIoTは、アイディアをすぐに実行に移すことにつながり、多くの挑戦と成功の機会が生まれることで、現場を活気づけてくれると感じています。

株式会社トーア紡コーポレーション
IT推進部 部長
中井 邦義氏

企業ウェブサイト:http://www.toabo.co.jp/

【協力パートナー】
株式会社KYOSO
ぷらっとホーム株式会社

【利用したデバイス】
OpenBlocks IoT BX1(ぷらっとホーム株式会社)

利用したサービス

データ通信サービス SORACOM Air for セルラー plan-D
クラウドリソースアダプタ SORACOM Funnel

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