SORACOM, INC

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SORACOM導入事例:株式会社フォトシンス

「鍵をリモートにする、その発想をかたちにしようとしたときにSORACOMがありました」
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SORACOM 導入の背景

スマホを使ってドアを開けたい!という思い

「つながるモノづくりで、感動体験を未来に組み込む」を企業理念を掲げ、2014年9月に創業したフォトシンスは、「鍵」のデジタル化を通してモノの価値を再発明していく国内発のIoT企業です。

物理的な鍵ではなく、スマホを使ってドアを開けたい - そんなワクワクした気持ちのままに開発を続け、市場に投入したのがスマートロック「Akerun」です。ドアに取り付けた「Akerun」と、専用アプリをインストールしたスマートフォン(Bluetooth 4.0以上に対応した機種)がBluetooth通信によって解錠/施錠を行うため、物理的な鍵が必要になります。また、メールやSNSを使って、合鍵の発行、共有、削除を簡単に行い、入退室の履歴を保存することが可能です。言うなれば"後付け型 &ドア一体型のロボットコンシェルジュ"、それが「Akerun」です。

ビジネスでの課題

遠隔地からも鍵を開けたい!というニーズ

創業以来、順調に成長してきたフォトシンスと「Akerun」ですが、ここにきて「Akerun」だけでは解決できない課題も浮上してきました。

ひとつはいわゆる"ガラケー"と呼ばれる、フィーチャーフォンへの対応です。2015年のスマートフォンシェアは65%ほどですが、裏を返せばそれ以外のユーザがまだ35%も存在するということです。年配の方や、法人ユーザーなどが利用するスマートフォン以外の携帯電話からも利用できるようにする方法を探していました。

2つめは遠隔地からの施錠/解錠ニーズの高まりです。「ドアを閉め忘れたので今すぐ施錠したい」「ドアが開いているか閉まっているか、状況を知りたい」「子供がドアの前にいるがスマホをもっていないので開けてやりたい」などの要望を聞く機会が増えてきました。

3つめは、「アプリのインストールの手間が面倒だ」というユーザーの声です。ホテルの宿泊など一時的な利用のためだけにアプリをインストールする、または顧客にインストールをお願いするのは、その手間自体がビジネスのコストになってしまいます。

これらの課題を解決するためには、Bluetooth通信だけではなくインターネット経由で解錠/施錠できる仕組みが必要と判断し、新たなサービスの開発に取り組むことになりました。

SORACOM が選ばれた理由

2015年7月、IoTゲートウェイ「Akerun Remote」を発表しました。これは3G通信が可能なSIMを内蔵したデバイスで、Bluetooth通信にも対応しています。ユーザはWebブラウザ経由でインターネットを通じてドア近くに設置されている「Akerun Remote」に接続し、「Akerun Remote」からBluetooth通信で「Akerun」本体を操作し、施錠/解錠を行うことができます。スマートフォン以外に、PCの管理画面やフィーチャーフォンでも利用可能で、アプリのインストールは必要ありません。

この「Akerun Remote」に内蔵するSIMとしてSORACOMを採用し、SORACOM Airを利用しています。

SORACOMを選んだ理由は大きく3つあります。1つめはコストが安く、料金体系が明瞭な点です。SIMの初期費用が安いことはもちろん、ランニングコストに関してもSORACOMは料金体系が非常にわかりやすく、使った分だけ払うという従量課金です。SIMのコストをあらかじめ計算できるので、我々としても自由なサービスが設計しやすいところが魅力ですね。たとえばSORACOM Airは深夜の料金が安いので、時間がかかるファームウェアのアップデートはこの時間帯に行っています。

2つめは、SIMが発注しやすく、すぐに届くことです。必要なときに必要なだけのSIM調達が可能になったことで、サービス設計の幅が大きく拡がりました。ほかのモバイル通信提供会社の場合、発注してもすぐに届くことは少なく、2、3カ月待つこともざらにあります。いつ届くかわからないため、当座に必要な数よりも多めに発注するケースも頻繁にありました。しかしSORACOMは発注後数日で届くため、こちらが在庫コストをもつ必要がありません。

3つめは、SORACOM Airがコマンドラインで管理できるため、エンジニアにとって使いやすいという点です。SIMの利用状況や通信料金の確認を1枚単位から行えるのは非常に使い勝手がいい。端末の数が多くなってもグループ設定で容易に管理できます。

コストが安く、調達も早く、しかも管理しやすい - 「Akerun」にとってSORACOMを選ばない理由はどこにもありませんでした。「Akerun」を支えるIoTプラットフォームとしてのSORACOMには全体的にとても満足しています。SORACOMのサービスのベースはAWSクラウドなので、セキュリティ面での信頼性は非常に高いことも魅力のひとつです。

今後の展開について

ずっとアナログだった鍵をデジタルにリプレースする - 一見、なんてことないようですが、「Akerun」を展開してきて"鍵が拡げる夢"の大きさを実感しています。鍵からデータが取れるようになれば、たとえば「家から出たタイミングで家電をシャットダウンする」など、いままで一般的ではなかったことが容易に実現できます。これからはきっと、スマートロックによる思いもよらないIoTサービスが続々と生まれてくると思っています。

一方で、鍵というシステムは時と場合によっては命にかかわるシステムです。切迫した場面で、もしドアが開かなかったら、あるいは閉まらなかったら…、そう考えると非常に責任が重いサービスを扱っていることをあらためて痛感します。

だからこそパートナーは本当に信用できる企業を選びたい。せっかく生まれたIoTイノベーションの芽を潰すことなく、安全に運用できるプラットフォーマーとして、そして日本のIoTを牽引していく同志として、ソラコムには大きく期待しています。

今後は「Akerun」のグローバル展開も考えていますが、実は日本の鍵は世界の標準とはかなり異なっています。鍵の世界もガラパゴス化が進んでいるので、このハードルをどう乗り越えるかが我々にとって大きな課題のひとつです。ソラコムもグローバル化を目指していると聞いているので、この分野でも互いに協力しあいながら、切磋琢磨していきたいと思います。

akerun

株式会社フォトシンス 代表取締役社長 河瀬航大様
http://photosynth.co.jp/

利用したサービス

SORACOM Air for セルラー

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