SORACOM 導入事例:名光機器株式会社

簡単な取り付けで、冷凍冷蔵・空調設備の稼働状況を可視化
リーズナブルに不具合検知サービスを提供
名光機器株式会社

IoT 導入の背景 冷凍冷蔵・空調設備の稼働状況をリアルタイムに監視したい

名光機器は愛知県に本社を構え、中部圏を営業拠点とする冷熱機器・自動制御機器の専門商社です。主にスーパーマーケットや店舗、農業や水産業で使われる業務用の冷凍冷蔵冷暖房・空調設備機器を扱っており、制御・計測機器の提案に強みを持っています。これらの設備は、お客様のビジネスに深く関わっているため、納品してから1週間〜1ヶ月程の間、制御機器、センサを含む計測機器が正常に稼働するかを確認・微調整し、納品後もモニタリングする必要があります。

機器の遠隔モニタリングは、大手スーパーマーケットなどでは3〜40年前から取り組まれてきた分野ですが、導入に大規模な投資が必要となるため数台程度の小規模のお客様には導入は進んでいない状況でした。その場合は、お客様先を訪問してデーターをチェックする、もしくは異常時はお客様から連絡をもらって現地に駆け付けることとなり、事後フォローとなります。中小規模の設備をご利用のお客様にも、稼働モニタリングを提供する方法を模索していました。

IoT 導入の課題 機器のモニタリングの課題は、ネットワークとデータ形式

温度、湿度、圧力等の日々変化する制御装置の環境情報を取得して、クラウド上でデータを可視化し、異常値のアラート機能を備えたシステムを検討しました。本プロジェクトを推進した情報システム部門では、BIツール活用の知見があり可視化のダッシュボードを作成するイメージは当初から念頭にありました。課題は、制御・計測機器が得た情報を遠隔から確認収集する方法でした。

一つ目の課題はネットワークでした。複数の設備や店舗で展開されているお客様の場合、設備や店舗毎にお客様が有線やWi-Fiなどのネットワーク環境を用意する必要があり、導入と運用コストが障壁でした。二つ目の課題はセンサデータの変換でした。制御・計測機器から出力されるアナログデータ(4−20mA)を収集する場合、インターネットでもやり取り可能なデータ形式に変換する必要がありました。

SORACOM が選ばれた理由 システム部門だけでセンサ情報と連携したダッシュボードを構築

SORACOM Airのセルラー回線について知り、早速、通信モジュール付きマイコンとセンサのキット「Grove IoT スターターキット for SORACOM」を入手しました。これらを利用し、実際に組み立ててプロトタイプを構築することで、センサデータを取得し、SORACOMの通信で送信し、「SORACOM Harvest」を用いてクラウド側でデータ収集・可視化する流れを学ぶことができました。「SORACOM Harvest」は、SORACOMプラットフォーム内で利用できるため、サーバーやストレージなどのシステム導入・管理の手間がかかりません。

その後、ダッシュボードを作成しお客様先毎に共有することができる「SORACOM Lagoon Pro」が提供開始され、実際に試した結果、お客様から見えるグラフも十分な機能を備えており、価格帯的にもお客様にもご利用いただきやすいと感じました。

導入の効果 機器とセットで、手軽に設備の遠隔監視が可能に

当社の機器をご利用のお客様に、日々変化する制御・計測機器のリアルタイムデータが反映されたダッシュボードをご覧いただくことが可能になりました。

「SORACOM Lagoon Pro」は、ブラウザからのユーザーコンソールの操作のみでデザインから作成、お客様への共有が可能でした。本プロジェクトも、ダッシュボードのデザイン・作成は、名光機器の情報システム部のメンバーだけで行っています。

あわせて、開発パートナーの株式会社KYOSOが提供するアナログセンサのデータ変換とデータ送信を可能にする装置「アナログセンサ(4-20mA)用クラウドアダプタ CurrenTIA」を組み合わせることで、簡単な取り付けで、制御・計測機器から出力されるアナログデータを変換しクラウドに送信することができるようになりました。

今後の展開について 情報ツールの組み合わせで製造業の提供価値を拡大

長年の夢であった冷凍冷蔵・空調設備の遠隔モニタリングソリューションを中小規模設備業のお客様にも提供する環境が整いました。異常検知が実現すれば、お客様からの連絡を待たずにスムーズにメンテナンスに出向けるようになります。つなぐことのできる機種を増やすため、アナログ4-20mA以外にも、RS-485 I/FによるModbus RTUに対応した機器への対応も進めています。

名光機器は冷熱機器・自動制御機器の専門商社ですが、このような情報ツールとの組み合わせで、冷凍冷蔵・空調設備のトータルコーディネイトを通じてもっとお客様のお困り事やニーズに柔軟に対応することが可能だと考えています。このような取組みを通じて、お客様に提供できる価値を拡大していきます。

名光機器株式会社
特別顧問 岩田 洋祐氏

企業ウェブサイト:http://www.meiko-kiki.co.jp/

利用したサービス

データ通信サービス SORACOM Air for セルラー plan-D
データ収集・蓄積サービス SORACOM Harvest 
ダッシュボード作成・共有サービス SORACOM Lagoon

 

協業したパートナー:株式会社 KYOSO (IoT.Kyoto)

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