SORACOM, INC

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SORACOM 導入事例:株式会社博報堂アイ・スタジオ

データを使った「新しい登山インフラ」を作る LoRaWANで携帯通信網が入らない山のデータを取得
株式会社博報堂アイ・スタジオ

IoT 導入活用の必要性登山者の山岳遭難をテクノロジーで防ぐ

TREK TRACKは「山岳遭難」と言う社会課題に対して、テクノロジーを使って解決することを目的としたプロダクトです。日本国内では、2014年のデータで、全国遭難件数が2293件。登山ブームも伴って過去10年間増加傾向にあります。遭難原因は、滑落、道迷い、天候悪化など様々なものがあります。

デジタルによるデータ化が進めば有事の際の救助も細心のデータを頼りによりピンポイントでの救助が可能になると考えています。しかし、多くの山では、携帯通信網の電波は8割は入りません。そのため、人の位置情報など登山者のデータの取得は、多くの自治体が課題感を持ちながら、解決するには難易度の高い課題でした。

SORACOM が選ばれた理由送りたいデータがあっても送れない山の中の通信事情

TREK TRACKでは、当初、山中に1kmおきに設置したアクセスポイントとスマートフォンのBLEを連携させ、スマートフォンの携帯通信ネットワークを利用して、登山者の位置情報を把握することを考えました。そして携帯通信の電波の繋がらない場所では、登山者のスマートフォン同士をBLEでつないでメッシュネットワークにより、電波状態の良いユーザがデータ送信する仕組みの実装を進めていました。しかしこの方法はスマートフォンのバッテリーを消耗してしまう上、登山者の数や、それぞれのデバイス環境に依存してしまうという課題がありました。

アクセスポイントについても景観保護方などで頂上付近に人工物の設置が難しいなどの課題があり、次の手段を考えていたとき、SORACOMのLoRaWANの発表を聞きました。

SORACOM の効果LoRaWANデバイスから位置情報を取得、クラウドで可視化

山というのはとても大きく感じますが、実際直線距離でいうと、半径5〜6km程度のものが多くあります。また、山の地面の上に立てるのは難しくても、山小屋に小さいサイズの通信基地を置かせてもらうことは比較的容易です。また、ひとつひとつのデバイスが安く、省電力だという点も、この用途に合うと考えました。

現在は、SORACOMのLoRaWANをつかい、山の中にゲートウェイを設置し、LoRaWANデバイスを登山者に渡して、1分間に1度、デバイスIDと、緯度経度、送信時間のデータをクラウド上のサーバーに送信します。Web上で、この登山者の移動情報は3Dインターフェースでオンタイムで表示されます。

9月には、近隣の筑波山や、秩父山でテストを行い、10月から八ヶ岳での本格的な実証実験、スノーシーズンにはバックカントリー環境での実証実験を行う予定です。

今後の展開について登山者データの活用で、登山をもっと安全に

2017年のサービス正式開始に向け、準備を進めています。

今まで登山者の位置情報データは、取得したくても取得できないものでした。第1段階目としては、登山者の情報が山の中でどう動いていくのかをデータとして可視化する、コア機能からの運用を始めます。

データが蓄積されてくると、SOS機能や、危険予知機能といったものも機能追加できます。たとえば山頂にいたデータがいきなり位置起動した場合は滑落、本来休まないはずの場でじっと動かないとか、雷注意報がでているのに山の稜線にいるケースは、危険を知らせることができます。また、データ解析により、このルートは老人や初心者が多いとか、このエリアは初心者は足を踏み入れていないといったこともわかるようになるでしょう。

IoTやテクノロジーにより、登山はもっと安全に楽しめるようになります。この分野はまだ始まったばかりですが、様々なテクノロジーと組み合わせて、どなたでも利用できるアウトドアデータプラットフォームに育てていきたいと考えています。

株式会社博報堂アイ・スタジオ

株式会社博報堂アイ・スタジオ
Future Creative Lab
Creative Technologist 川崎 順平様
Art Director 笹垣 洋介様
http://www.i-studio.co.jp/

利用したサービス

SORACOM Air for LoRaWAN™

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