SORACOM 導入事例:富士山の銘水株式会社

天然水を必要なタイミングにお届け
自動再注文を実現するIoTウォーターサーバー
富士山の銘水株式会社

IoT 導入の背景 お客様にもっと便利にご利用いただくため「IoT内蔵家電」に挑戦

富士山の銘水株式会社は『富士山の最高品質の天然水を、多くのお客様にお届けしたい。』、そんな思いを出発点にウォーターサーバー事業を展開しています。中でもフレシャスは、全国の家庭や法人が設置するウォーターサーバーへ、安心・安全の高品質なミネラルウォーター(天然水)をお届けするサービスです。

従来のお客様は、ご自身でウォーターボトル在庫を管理する必要があり、買い忘れや在庫過剰が発生することがありました。お客様の利便性を高めるため、ウォーターサーバーをインターネットにつなぎ、センサーデータを元に天然水を必要なタイミングで自動発注する「IoT内蔵家電」に挑戦しました。

IoT 導入の課題 センシング〜クラウド連携の仕組みを0から構築

インターネットにつながっていないウォーターサーバーを繋ぎ、在庫管理システムと連携させるにはクリアすべき課題がありました。

取り組み開始以前は、特にウォーターボトルの消費情報は取得していなかったため、ウォーターサーバー内にセンサーを取り付ける事となりました。当社のウォーターボトル柔らかい素材を利用することでボトル交換や廃棄を手軽にしていたため、軟性のウォーターボトルの形が変化しても、正しく消費データを把握する必要がありました。試行錯誤の結果、ウォーターサーバー内部に防水のセンサーボトル消費センサーを設置し、利用状況データを把握しています。

センサー情報の送信方法についてはWi-Fiも検討しましたが、お客様の家庭にWi-Fiが敷設されていることが前提となり、利用環境が限定されます。利用開始時の初期設定についてはお客様のITリテラシーや対応やサポートも必要になります。そこで初期設定が不要なSORACOM Air のセルラー回線を採用し、新たにウォーターサーバー内部にSIM、3Gモジュール、アンテナ、インターフェースボードを組み込んで提供する事になりました。

センシングしたデータはセルラー回線で、当社のクラウド上に構築された在庫管理システムに連携しています。お客様の注文情報と照会した上で、一定の在庫数を下回ると「Amazon Dash Replenishment」に連携してAmazon.co.jpに自動発注し、登録されているお客様にメール通知が行く仕組みです。

私達にとっては初のIoTプロジェクトです。ハードウェアや通信は未経験でしたが、当社のシステム部門だけでなく、ソラコムや通信機器メーカーと共に取り組んだ結果、課題をクリアできました。

SORACOM が選ばれた理由 SORACOMを利用することでスピーディなIoT化を実現

ウォーターサーバーの通信に、「SORACOM Air for セルラー」の少データ量向けプラン plan01s LDV(Low Data Volume)を利用することで、通信コストを抑え、ウェブコンソールでの回線管理を実現しています。さらに、当社の在庫管理システムとの連携には、「SORACOM Beam」を用いて認証情報をSORACOMの通信経路上で付与しています。これにより、モノであるウォーターサーバー側への認証設定の手間を省き、セキュリティにも配慮することができています。

私達にとっては初めての「IoT内蔵家電」への挑戦でしたが、通信面においてはSORACOMのサービスを利用し、自動発注の仕組みはAmazonのサービスを利用することで、検討開始から10ヶ月程度という短期間で当社のビジネスモデルに合ったIoTウォーターサーバーを開発、サービス提供を開始することができました。

今後の展開について IoTウォーターサーバーから始まるつながる家電

現在は、IoTウォーターサーバー『FRECIOUS Slat』『FRECIOUS dewo bottle 』の2機種がこの自動発注に対応しています。これにより、お客様のユーザビリティが向上し、手間なくウォーターボトルご注文いただけるようになりました。こういった顧客視点に立った取り組みは、ウォーターサーバー業界はもちろん、当社と同じ様な形でお客様にサービスを提供する企業様にとっても強力な力になると考えています。

今後は、他のウォーターサーバー機種への横展開はもちろん、海外向けのIoTウォーターサーバー事業展開などでも役立てていきたいと考えています。

またウォーターサーバーは、通常家庭においてはダイニングやリビングといった、家の中心部に設置されることが多い機器です。家庭の様々なアプリケーションとの連携するアクセスポイントとしての活用も視野にいれて、新しいウォーターサーバーのあり方を検討していきたいと考えています。


富士山の銘水株式会社
開発部 部長 溝内 竜士 氏
http://fuji-meisui.co.jp/
製品ウェブサイト:FRECIOUS IoTウォーターサーバー

利用したサービス

SORACOM Air for セルラー plan01s LDV
SORACOM Beam

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